あの子の成績表
佳苗ちゃんも『人間的評価』のことを知っていたので驚きました。
だけどここでは当たり前の知識なのかもしれません。

だって、こここそ、『人間的評価』がマイナス100になった子どもたちが連れてこられる場所だったんですから。
それから佳苗ちゃんとは色々と話をしました。

佳苗ちゃんは小学校時代はずっと荒れていて、タバコやお酒にも手を出していたこと。
ある日クラメートを階段から突き落としてしまったことが大きなキッカケとなってここへ来たこと。

「佳苗ちゃんは○○小学校だったの?」
「ううん。私は××小学校やよ」
驚くことに別の小学校でもこの『人間的評価』が適応されていました。

ここにはいろいろな小学校から集められてきた子供たちがいるみたいです。
「ところで、瑞希ちゃんはなにをしてここに来たん?」
その質問に私はようやく本来の目的を思い出しました。
ここへ来てから驚くことばかりで、すっかり忘れてしまっていたのです。
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