DEAR 1st 〜 SEASON〜

───朝。


………の8時過ぎ。




「遅刻じゃん!!」


涙目になりながら、お母さんに訴える。



「何回も起こしたわよ~」



呑気に新聞読みながら欠伸をするお母さんに、
ちょっとした裏切られた感。


バタバタしながら顔を洗って、軽くご飯つまんで、必要最低限のメイクして着替えてGO!



……久しぶりのいつもの日常に戻った感じだ。


…とりあえず急げっ!!!




「いってきまぁす!」


慌ててドアを開け、ダッシュ!


──…した瞬間の出来事だった。





────ドンっ!!!



「?!?!」



な、なに!?

前方に“何か”に勢い良くぶつかった感100%。




「───……?」




恐る恐る目を開くと…





「……彩、おはよ。」



「─────えっ…!」




そこには、紛れもなくぶんちゃんの姿が。




「…なっ……なんで…」



腰を抜かしそうなくらい度肝を抜かれ、続きがうまくまとまらない。



ぶんちゃんはそんなあたしを見て、目を細くして笑った。




「迎えにきたんだよ」



「…えっ!!きゃ…っ」





そう言って、あたしを軽々と抱き上げる。





………そのまま、自転車の後ろへと降ろされて。




………きょとん………。




……眠気が一気に吹っ飛んだ。

< 187 / 370 >

この作品をシェア

pagetop