DEAR 1st 〜 SEASON〜
───朝。
………の8時過ぎ。
「遅刻じゃん!!」
涙目になりながら、お母さんに訴える。
「何回も起こしたわよ~」
呑気に新聞読みながら欠伸をするお母さんに、
ちょっとした裏切られた感。
バタバタしながら顔を洗って、軽くご飯つまんで、必要最低限のメイクして着替えてGO!
……久しぶりのいつもの日常に戻った感じだ。
…とりあえず急げっ!!!
「いってきまぁす!」
慌ててドアを開け、ダッシュ!
──…した瞬間の出来事だった。
────ドンっ!!!
「?!?!」
な、なに!?
前方に“何か”に勢い良くぶつかった感100%。
「───……?」
恐る恐る目を開くと…
「……彩、おはよ。」
「─────えっ…!」
そこには、紛れもなくぶんちゃんの姿が。
「…なっ……なんで…」
腰を抜かしそうなくらい度肝を抜かれ、続きがうまくまとまらない。
ぶんちゃんはそんなあたしを見て、目を細くして笑った。
「迎えにきたんだよ」
「…えっ!!きゃ…っ」
そう言って、あたしを軽々と抱き上げる。
………そのまま、自転車の後ろへと降ろされて。
………きょとん………。
……眠気が一気に吹っ飛んだ。