DEAR 1st 〜 SEASON〜




こうして話していると不安なんて吹き飛ぶのに。


どうして人は一人になると無性に何も信じられなくなるんだろう。





───…しばらくそのまま二人で話していると。






「純~!!焼きそばあるよ焼きそば!」


「壱!先行くなって!」




……………ん?

何かこの声聞いた覚えが……。




「あっ!彩!」




──えっ?!?!?!



自分の名前が呼ばれて、
食べていた物が喉に詰まりそうになるほどビックリした。



誰………。




「あ、朝岡さんだ。」



──朝岡さん!?



ぶんちゃんの声で、勢い良く振り向く。




「彩~♪」




…振り向くと、満面の朝岡さんの笑顔。




………と………

たくさんの友達。





「ゴローちゃん、俺焼きそば食いたい!!」


「ダメだってば。

壱、お前さっきから食べ過ぎなんだよ!!」





お店の前で、そんな二人の会話が聞こえてくる。





「あの人達、朝岡さんのお友達?」




くすくすと笑いながらそう聞くと、朝岡さんは恥ずかしそうに笑った。




「んー、まぁそう。

俺の連れ。
文化祭って言ったら来たがったから……」




「そっかぁ♪」




まだ言い合いしている友達を見ていると。




「朝岡さん、
今日はチカちゃん来てないんですか?」




ぶんちゃんがキョロキョロしながらそう尋ねた。





──“チカちゃん”?





「あー…

連れとその辺におると思うで。」





「…………?」




誰、それ?



キョトンとしているあたしに気付いたぶんちゃんは、ソッと彩に耳打ちをして教えてくれた。






「チカちゃんはね、

朝岡さんの彼女だよ。」

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