無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる


だんだんとか細く、小さくなっていく琥珀くんの声。


ず、ずるい? 私が?


それに、私不意打ちなんてしたっけ……?


ただただ意味が分からなくて、「へ……?」と間抜けた声を発してしまった。



「ちょ、ちょっと待った!」



困惑していた私の思考は、琴葉ちゃんの声でいったんシャットダウンされる。


私もイマイチ状況がつかめていないのだけれど、琴葉ちゃんの方がつかめていないような気がした。


琴葉ちゃんは、驚きや困惑、混乱などたくさんの表情を浮かべて、私たちに問いかける。

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