無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる


琴葉ちゃんは私だなんて言っていたけれど、琥珀くんはそんなこと言わないはず。


私より魅力的な女の子なんて、ごまんといるはずだもん……っ。



「えっと、そんなの玲奈さん一択じゃないですか?」

「そうよね!
佐藤くんならそう言ってくれると思ってた!」



迷うそぶりもなくそんなことを言う琥珀くんに、琴葉ちゃんは目を輝かせている。


な、なんで……っ⁉



「ちょ、ちょっと、琥珀くんまで何言ってるの……⁉
そんなの、私じゃないに決まってるじゃん……!
私より魅力的な人の方がたくさんいるよ……‼」



必死に違うと反論するけれど、二人は「いいや」と頑なに意見を変える様子はなく。

< 166 / 486 >

この作品をシェア

pagetop