無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる


「俺は玲奈さんより魅力的な人、みたことありません」

「分かるわ。私もない」



ずっと意気投合している二人が、息をそろえて私に訴えてくる。


ぜ、絶対そんなの嘘だ……っ。


私なんかこんなちんちくりんで、情けない人間だよ……っ⁉



「ところで、佐藤くんは大丈夫?
こんなに話してたら、ご飯を食べる時間がなくなるわよ?」


琴葉ちゃんの言葉に、焦ったようにスマホで時間を確認する琥珀くん。


私も自分のスマホで時間を確認してみたけれど、確かに昼休みの終了は刻一刻と近づいてきていた。



「やば、そろそろ戻ります。
玲奈さん、お金ここに置いておきますね」

「あ、ごめん、受け取り忘れてた……!
またね、琥珀くん!」

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