無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
も、もしかして。
いっちゃんっていうのは、染野くんの下の名前である〝一樹〟くんのことだったんじゃ……?
な、なるほど。
それなら、合点がいく。
……いや、一つだけ合点がいってない。
染野くんが、なぜ私との同居を承諾したのかということだ。
だけど、その疑問はすぐに解決されることとなる。
「はぁ……。
あの人同居相手の名前聞き忘れたって言って……。
適当に男だとか言うなよ……」
……えええっ!?
う、そ。
染野くんの親御さんも名前を聞き忘れたってこと!?
な、なれそれっ!?
そ、そんなことってある……?