苦手な上司にプロポーズすることになりました
 佑茉はなにか考え事をしながら歩いているようで、真正面にいるのに、こちらに気づかない。

 仕事のことでも考えてるのかな、と礼央はうっとり眺めていたが、佑茉は、

 『ゆかり』シリーズに『ゆま』とかできたら、原材料はなんだろう?
というようなことを考えていた。

 ゆ……

 湯豆腐?

 ゆ……

 湯葉?

 ま……

 まつぼっくり

 いや、リスか。

 『ま』が思いつかないな。

 いや、別に名前が素材名なわけじゃないけど、と由人に、

「『ま』が思いつかないって、『ゆ』は湯葉でいいのかっ」
と突っ込まれそうなことを真剣に考えていた。
< 147 / 379 >

この作品をシェア

pagetop