苦手な上司にプロポーズすることになりました
「お、お疲れ様ですっ、佑茉先輩っ」

 ちょっとまだ距離があったが、佑茉が近づいてくる緊張感に耐えられず、早めに挨拶してしまった。

 あのまま、赤くなったり、震えたり、呼吸が不自然になっていたりしたら、ただの変質者になってしまいそうだからだ。

「ああ、礼央くん、お疲れ~」

 女神の微笑だっ。

 仕事の疲れも吹き飛びそうですっ。

 いや、今日はまだなにもしてないですけどっ、と礼央は祈るように佑茉を見上げる。

 長身の佑茉の方がヒールのせいもあり、ちょっと礼央より大きいのだ。
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