苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


 帰り、佑茉は、たまたま由人と同じバスになった。

 横で吊り革を手に揺れながら由人が言う。

「そういえば、お前、竜吾と付き合ってるそうだな」

「初耳です」

 いや、初耳ですって答え方はおかしいかな、と佑茉が思ったとき、由人が窓の外を見たまま言った。

「湯沢さんと竜吾と三人でお昼に行くことがあるんだ、最近は」

「そうなんですか」

「……それで、丸和泉さんも混ざっているときがある」

 何故っ。

「俺の高校の先輩だとか適当なことを言って近寄ってきたんだが。
 実は、湯沢さんと結構気が合っている」

 いいんですか、それは。
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