苦手な上司にプロポーズすることになりました
 明るい色のジャケットにパンツ。
 ふわふわした髪。

 業界人みたいな人だ、と佑茉は思う。

 彼は、こちらを見て、ニンマリ笑うと、由人に訊いた。

「もしかして、彼女さんですか?」

「部下だ」
とすげなく由人が言うと、

「あ~、じゃあ、今、話まずいですよね?」
と言う。

「いや、彼女はすべて知っているから」

 彼は、へー、と佑茉を見たあとで、

「あ、もしかして、この方を社内に残していくのが心残りだとか?」
と不思議なことを言いはじめる。
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