苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


 呑んでいるうちに、由人が名刺の裏にいろいろ書いている話になった。

「そういえば、部長は人の名前覚えるの早いですよね」
と言う竜吾に由人が、

「いや、俺でも覚えられない人間はいる。
 だからこうして書いてるんだ」
と説明する。

「存在感が薄いやつとかですか?」

「そういうわけでもないが。
 たぶん、似た雰囲気の人が複数人いると、混乱するんだ」

 竜吾たちも参考にさせてもらいたいので、名刺を見たいと言い出し、湯沢と二人、名刺ホルダーを眺めはじめた。

 佑茉も他の名刺ホルダーを見せてもらう。

 この辺最近のだな。

 あ、丸和泉さんの名刺。
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