苦手な上司にプロポーズすることになりました
『犬好き』

 そうなのか……。

 そのあと、違う太さのペンで書き足してある。

『女好きかも』

 何故……?

 何処かでそのような事実を見聞きしたのだろうか?
と思う佑茉は、由人が、

 新平と佑茉がうどん屋で一緒になったという話を聞いたあとに書いたのだとは知らなかった。

 ……私の名刺もなにか書き足してあるのだろうか。

 ドキドキしながら、佑茉は自分の名刺のあるページを見る。

 勝手に部長の心の中を覗いてるみたいで、ちょっとあれだけど。

 見てもいいと言われたんだから、いいだろう。

 ページをペラリとめくると、ずらりと並んだ名刺の裏面が見える。
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