苦手な上司にプロポーズすることになりました
「え~?
 そんな色っぽい気配は漂ってませんが。

 たまたま来るとき、一緒になったんじゃないですか?」

「でも、二人でバス停に立ってたらしいのよ。
 竜吾くんちの方角じゃないところで」

「何処ですか?」
と言った皆穂はその場所を聞いて、

「あ、それ、佑茉んちの方でもないですね」
と答える。

 佑茉は引っ越したことをまだ、皆穂には話していないようだった。

「え~?
 じゃあ、付き合ってるのかなあ?」
と皆穂は首をかしげている。
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