苦手な上司にプロポーズすることになりました
すべての答えは湯沢が握っている気がして。
由人は何故かベンチで手を見つめている彼女を公園の外から見ながら湯沢に電話する。
「あのー、湯沢さん。
この間、俺に散歩に行くよう、突然言ってきましたよね」
「ああ、ちょっと確かめたいことがあってな」
「……今、公園の外にいるんですけど。
彼女は何故、小指の爪を見てるんですかね?」
「昨日会ったとき、なんか早く伸びないかなとか言ってたぞ」
「……何故、湯沢さんはすぐにわかったんですか?
俺は一緒に暮らしててもわからなかったのに。
湯沢さんの方が薬川に愛があるんですか」
「愛があるからわかると言うのなら、俺はお前に愛があることになってしまう」
と湯沢は言い出す。