苦手な上司にプロポーズすることになりました
「佑茉、その質実剛健を絵に描いたような、男前だが華のない男と結婚するというのは本当かっ」

 高嶺は高らかにそんなことを言い出す。

 明るい色の髪と瞳。
 エリナそっくりの整った顔をしている。

 ふう、と真横でため息を聞こえた。

「赤荻くん、私の息子の高嶺だ。
 いや、血のつながりはないんだが……」

 いつの間にか側に来ていた和市のそんな言葉に、高嶺が高らかに笑う。

「和市と再婚した母の連れ子の高嶺だ。
 ちなみに、私の父も日本人だ」

 ……おばさまは日本好きだからな、と英国貴族なエリナたちの母を思い出す。

 今日は来ていないようだが。
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