苦手な上司にプロポーズすることになりました
 いい風だな、と思いながら、佑茉はアイスティーを飲む。

 まだ四月だが、日中はかなり暑い。

 チラ、とこちらを見た由人が訊いてきた。

「お前は……

 金属アレルギーとかあるのか」

「えっ、いいえ?」

 な、何故、それを今、訊いてきましたか?

 そういえば、この間、湯沢さんが、昔、彼女にアクセサリーをプレゼントしよう思ったのに、彼女が金属アレルギーで、という話をしていたな。

 でも、部長がアクセサリーをプレゼントとか、そんなまともな……

 失礼。
 そんな気の利いたこと……

 ……的確な言葉が浮かばないな。

 まあ、ともかく、そういうことはしそうにないけど。

 湯沢さんとか、竜吾とか、丸和泉さんとか、お兄様の入れ知恵でもない限り。
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