苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


「それで、今、どうなってるんですか?」

 数日後、佑茉はキッチンカーで出会った新平に訊かれた。

「結局、部長の部屋からちょっと離れた部屋に引っ越したんですよ」
「何故ですか」

 恥じらいですよ、と佑茉は思っていた。

 ちなみに、アプリを入れて確認したが、とりあえず、いびきはかいていないようだった。

「どうして、あなたたちはそんなにまどろっこしいんですか」
と新平に言われる。

「でも、日々、少しずつ近づいていってるんです。
 部屋かえながら」

「なんですか、それ。
 ホラーですか」

「……実は、もう部長の部屋の隣まで来てるんです」
「都市伝説ですか?」
< 364 / 379 >

この作品をシェア

pagetop