苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


「この家で、こんなにお前と過ごしたのは初めてだな」

「宝探しみたいでしたね」

 テイクアウトの料理を発見した二階のルーフテラスで並べながら、佑茉は笑う。

「俺はトイレのタンクの中が怪しいと思ったのに」

「……今度、おじいさまに、トイレタンクに隠すよう言っときますよ」

 結局、鍵は普通に飾り棚の小引き出しに入っていた。



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