苦手な上司にプロポーズすることになりました


 よくわからん奴だ、と由人は思っていたが。

 人の目を気にすることもなく、夜風に吹かれながら呑む酒は悪くなかった。

 いい気分のまま、二人で片付ける。

「では、おやすみなさい」
と頭を下げ、佑茉は去っていった。

 長い廊下を歩いていく佑茉の背を見送りながら、
 だから、お前はどこに住んでるんだよ、
と思っていた。

 佑茉のエリアの何処かにはいるのだろうが、わからない。

 ……まあ、用事があるときは、電話すればいいから、別に訊かなくてもいいか、と思いながら、由人も自分の寝室に戻っていった。




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