苦手な上司にプロポーズすることになりました
昼。
佑茉は同期 浅田皆穂たちと公園のキッチンカーに並んでいた。
いや、それぞれが違うキッチンカーに並んでいるのだが……。
全員がマイペースなので、
「私、あっち」
「私、こっちがいいな」
「あ、私、やっぱ、さっきのラーメン屋。
あとで合流しよ」
とてんでばらばらに動いていた。
「あ、こんにちはー」
佑茉の二、三人前に並んでいた、明るい色のジャケットを着た男がこちらを振り向く。
ヘッドハンター、丸和泉新平だった。
新平は、
「お先にどうぞー」
と間にいたOLさんたちに先を譲り、佑茉の前まで下がってきた。
「いいんですか?」
はい、と言った新平は笑顔で訊いてくる。