苦手な上司にプロポーズすることになりました
「今日はご一緒じゃないんですね」

 由人のことのようだった。

 周囲に同じ会社の人間がいるかもしれないと思ってか。

 ふんわりとした訊き方をしてくる。

「今、誰もいませんよ。
 みんな、食べたいもの違うんで」
と佑茉は他のキッチンカーに並んでいる友人たちを指差す。

「ああそうですか。
 あの、もしよろしかったら、彼女さんの方からお口添え願えませんかね?」

「彼女じゃないですし。
 部長は私の言うことなんて聞きませんよ」
< 65 / 379 >

この作品をシェア

pagetop