Deception〜私たちの恋の裏にはそれぞれの思惑が渦巻いている〜
慧弥と出会った場所からスタートさせる一年だけの日記だ。
婚約者のふりをするというのは誰にも知られてはいけない。そうは言っても、胸のうちにいっぱいに溜まった彼への気持ちをどこかに吐き出さないと、想乃自身がパンクしてしまう。この先身がもたないような気がしていた。
慧弥に抱く気持ちや恋煩いをここに綴っていこう。だれかに読まれる可能性はあるけれど、これを書いているのが自分だというのはバレないし上手くガス抜きできるのなら丁度いい。
サイトで使うアカウント名は少し考えて『ピアノS』にする。単純だけどSは想乃のSだ。マイページなどの装飾や設定はあとあと決めようと思い、一度スマホを閉じた。
ベッド傍のコンセントに差した充電器を繋いだところで、ブブ、とスマホが震えた。
慧弥からの電話を期待して画面を確認する。「あ」と呟きがもれた。電話ではなくメールの受信音だった。一瞬だけ高揚した気持ちがたちまち萎んでしまう。
件名に【未来人からのお知らせ】と書かれていた。だいたい一週間おきに届くあの不審なメールだ。
ここ一週間は慧弥のことで頭がいっぱいだったため、これの存在をすっかり忘れていた。
一度慧弥さんに相談してみようかな……?
婚約者のふりをするというのは誰にも知られてはいけない。そうは言っても、胸のうちにいっぱいに溜まった彼への気持ちをどこかに吐き出さないと、想乃自身がパンクしてしまう。この先身がもたないような気がしていた。
慧弥に抱く気持ちや恋煩いをここに綴っていこう。だれかに読まれる可能性はあるけれど、これを書いているのが自分だというのはバレないし上手くガス抜きできるのなら丁度いい。
サイトで使うアカウント名は少し考えて『ピアノS』にする。単純だけどSは想乃のSだ。マイページなどの装飾や設定はあとあと決めようと思い、一度スマホを閉じた。
ベッド傍のコンセントに差した充電器を繋いだところで、ブブ、とスマホが震えた。
慧弥からの電話を期待して画面を確認する。「あ」と呟きがもれた。電話ではなくメールの受信音だった。一瞬だけ高揚した気持ちがたちまち萎んでしまう。
件名に【未来人からのお知らせ】と書かれていた。だいたい一週間おきに届くあの不審なメールだ。
ここ一週間は慧弥のことで頭がいっぱいだったため、これの存在をすっかり忘れていた。
一度慧弥さんに相談してみようかな……?