Deception〜私たちの恋の裏にはそれぞれの思惑が渦巻いている〜
 画面にある文章を読み取る。

 犯人「想乃ちゃん、だっけ? さすがケイヤくんの彼女なだけあって可愛いね?」

 犯人「今回の子は当たりだな」

 犯人「確か、初めてだったよね?」

 確かに、そう書かれていた。

 自身の記憶だけではここまで詳細に思い出せないけれど、確かに言われたような記憶がある。

「浅倉さんは犯人を知らないと言っていましたが、犯人は浅倉さんを知っていたようですね。『ケイヤくんの彼女』と名指しされています。ケイヤくんというのは誰ですか?」
「……お付き合いしている、並樹慧弥さんのことです」
「事件当時、刑事と共に現場にいた方ですね?」
「そうです」
「では、犯人が次に言った『今回の子は当たり』、これについて何か心当たりはありませんか?」
「……ありません」
「浅倉さんは、この発言の意図をどう捉えていましたか?」
「どうもなにも……、意味がわかりませんでした」
「では三つ目はどうですか? 『初めてだったよね』というのは、浅倉さんが処女(バージン)であることを知っていたように聞こえます。本当に犯人とはこのときが初対面ですか?」
「そうです……っ、さっきもそう言いました」
「たとえば過去に、SNSなどで性的な話題をやり取りしたことはありませんでしたか?」
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