三人が離れてくれませんっ
しばらくの沈黙の後、ずっとなにも言わず待っていてくれた三人に、わたしは顔を上げた。
「今日、学校を見たときに思ったの。荒れてるし女子一人だしで高校生活、明るくないかもなぁって」
自虐的に薄く笑いながらも、わたしは続ける。
「だからってまた高校変えるわけにはいかないの。ばあちゃんのためっていうのもあるけど……三人に会えたから。いくらヤンキーばかりでもなにをされても迷惑かけないように善処する!弱音も吐かないって約束する」
「……なにをされても、ね」
隣に座るいっちゃんが、目を伏せて呟いていたけど、わたしの決心は固い。
家族にも心配もや迷惑もかけないためにも。
ひるむより、立ち向かう意志を見せなきゃ。
そうでないと、三人だって納得しない。
三人の返事を待つ沈黙が、どうも居たたまれない気持ちになる。
けど、わたしのやってくぞっていうのが伝わったはず……