三人が離れてくれませんっ
「しゅーちゃんが……」
意外だ──
三人の中で末っ子で、子供の頃は……一番体が小さくて、わたしより身長だって低かったのに。
でも今じゃそのしゅーちゃんが学校のトップ。
総長なんだ──
「……ごめん、そういうの全然知らなくて」
「無理もねぇよ。今日来たばっかなんだからな」
頭を下げれば、しゅーちゃんは全く気にしてないようで安心した。
胸を撫でるわたしに、たーちゃんがお茶を片手に口を開く。
「ねぇ紫乃、中三からってとこ気にならない?」
「……正直気になる」
だよねー、とたーちゃんはケラケラと笑うと、話すのはいっちゃんに任せた。
「説明は俺なのね、任されました。んで、愁は……中三の冬に突然俺らの学校のグラウンドに来て、"かかってこいよ腰抜けどもがー!"って叫んでさ」
「えー……」