今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「それでは皆さま、お待ちかねのブーケトスのお時間です」
司会者が呼びかけをする。
げ。
これ結構、結婚願望のない独身女性からすると地獄の時間だったりするよね。
「紅羽さん! 行きましょう!」
「いや、私は…」
「いいからいいから!」
そう言って、周りの人達にグイグイ腕を引っ張られて前方に連れて行かれてしまう。
そして新婦の雪ちゃんと目が合うと、ニコっと微笑まれた。
なんだ今の…
「せーのっ!」
掛け声と共に雪ちゃんが後ろ向きでブーケを投げ…ない!?
「はい。紅羽さん。紅羽さんも幸せになって下さいね」
なんと雪ちゃんはブーケを投げずに私の元へと駆け寄り手渡しされてしまった。
最悪だ。
「あははは…うれしー。ありがとー」
とりあえず棒読みだが喜んだフリをすれば、雪ちゃんは笑顔をくれる。
その後ろで直人もニコニコと笑っていた。
私もニコっとしてみせる。
なんなのコレ。
司会者が呼びかけをする。
げ。
これ結構、結婚願望のない独身女性からすると地獄の時間だったりするよね。
「紅羽さん! 行きましょう!」
「いや、私は…」
「いいからいいから!」
そう言って、周りの人達にグイグイ腕を引っ張られて前方に連れて行かれてしまう。
そして新婦の雪ちゃんと目が合うと、ニコっと微笑まれた。
なんだ今の…
「せーのっ!」
掛け声と共に雪ちゃんが後ろ向きでブーケを投げ…ない!?
「はい。紅羽さん。紅羽さんも幸せになって下さいね」
なんと雪ちゃんはブーケを投げずに私の元へと駆け寄り手渡しされてしまった。
最悪だ。
「あははは…うれしー。ありがとー」
とりあえず棒読みだが喜んだフリをすれば、雪ちゃんは笑顔をくれる。
その後ろで直人もニコニコと笑っていた。
私もニコっとしてみせる。
なんなのコレ。