今夜だけのはずが極上の彼に愛されて


ワンピースを胸まで捲られ、下着を外すと露わになった胸にむしゃぶりつくように口に含んで舐められ噛み付くように吸い上げられる。

「んっ…ぁあっ…はぁっん」

「紅羽っ…お前は誰にも渡さないっ…クッ」

髪を掴まれ、目と目が合う。
この激しい律動に私は結局抗えない。

その瞳はまるで懇願するようなそんな瞳で、つい手を伸ばしてしまう。

「誠っ…」

名前を呼べば、誠は僅かに笑みを浮かべる。

「もっと呼んで」

甘く囁くようにお願いされれば言う事を聞きたくなる。

「誠っ…はぁっ…まこ、とっ…」

「紅羽っ…好きだ、本当に。好きなんだ」

誠…

信じていいの?

直人の時とは明らかに胸の高まり方が違う。
私はこの恋の行方がどうなるかわからない。

直人みたいに浮気なんてされたら…

きっと今度こそ立ち直れない。

結局私は誠の言葉に返事をする事ができなかった。


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