今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「みんなお疲れ様。ダニエルの後任を紹介します」

誠が声を掛けると、作業していた人たちが顔を上げて整列した。

「こちらが後任の宮野紅羽さんです。皆んなサポートよろしくお願いします」

パチパチと笑顔で出迎えられ、誠を見れば笑顔で頷かれる。

「初めまして。宮野紅羽と申します。よろしくお願いします」

私も挨拶をしてお辞儀をした。

「よろしくお願いします」

すると皆んなからも笑顔で返事が返ってきて安心する。

「来月から来てもらいます。それじゃ皆んな作業に戻って下さい」

「はーい」

なんだか皆んな良さそうな人ばかりだ。
良かった。

そして次に誠の部屋に連れて行かれた。

「ここが一応俺の部屋。ここではデザイン画を描くというより、経営の方の業務をする事が多いかな」

「なるほど。あのさ、私ここでは誠の事なんて呼べばいい?」

「マットにする? 一応みんなはマットって呼ぶよ。うちはあまり役職では呼ばずに名前やあだ名で呼ぶんだ」
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