今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
するとそのイカつい兄ちゃんは、助手席に周りドアを開けた。

どうやら連れがいるらしい。

そして降りてきた女性を見て俺は持っていたパンを皿の上に落としてしまった。

紅羽…?

迷う事なく男が伸ばした手を掴んで車から降りて二人でなんだか小突きあい、笑いながら歩いて来た。

あんな無防備に笑うのか?

あんな顔…俺の前ではしない。

そしてアイスコーヒーを買って二人はまた車に戻って行った。

紅羽はタイトなワンピースを着ているからか、車高の高い車に自力で乗れないらしくその男に抱き上げられて車に乗った。

めちゃくちゃ仲が良さそうな二人を見て、気づけば手が変色する程拳を握っていた。

今日は仕事じゃなかったのか…?






< 145 / 288 >

この作品をシェア

pagetop