今夜だけのはずが極上の彼に愛されて


「ああ。あのデザイナー、顔とかプロフィールに載せてないし謎だったけど、あんな若くてイケメンだなんて驚いた。しかもタトゥーびっしりで」

「ははは! わかる」

「あの人も同じ会社にいんの?」

「いるよガッツリ」

「すげー。タトゥーいれて自分の身体もデザインしちゃってんもんな」

確かに。
全てがファッションの一部になってる。

「凄いよね」

私は窓の外を見ながら想いを馳せる。
そうなんだよね…

誠って凄い人なんだよね。

やっぱり近いようで遠い…

ニューヨークで偶然会った時はまだ誠はデザイナーになる事を躊躇っていたはずなのに、10年でこんなトップブランドにまで成長させてしまった。

私もパタンナーという仕事を教えてもらってからは、がむしゃらに頑張ってきたけど…

すっかり置いてけぼりにされてしまった。

でもこうして認められてスカウトされて専属契約できたのは、素直に喜んでいいのかな…
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