今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
凛としていて品があり、それでいて誠に寄り添うような甘える仕草が可愛らしいそんな女性。
そして彼女を見下ろす誠もまた、優しい顔をしていてそっと彼女の腰に手を回してエスコートしながら中に入って行った。
そんな…
嘘でしょ…
私はその瞬間膝から崩れ落ちそうになるも、なんとか堪えてすぐにタクシーに乗って家に帰った。
そういう事?
新しい彼女が出来たから私はいらなくなった?
専属契約してパタンナーは手に入ったから?
そもそもそれが目的だった?
でも専属契約を結んだ日からぱたりと連絡が来なくなった。
「ははは…」
彼はそんな人じゃないと言い聞かせるも、どうしても悪い方に考えてしまう。
その日は結局、夜ご飯は食べることができずふさぎ込むように一晩中鳴らない携帯を握りしめてため息を吐いた。