今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
とりあえずシャワー浴びてこよう。

一人で勝手に元気になってる俺を無視してシャワーを浴びる。

はぁ。

やっぱりおさまらねぇか。

壁に片手を付いて相手をしてやる。

「クッ…」

男って本当にしょうもない…
好きな女目の前に、額にキスしただけでコレだよ。

本心も何もまだわからないというのに。

でも彼女は俺を好きと言った。
聞き間違いではないはず。

でもだとしたら何であんな態度なんだ?

ドアを開けて下着を履きタオルを首にかけてリビングへ向かうと、冷蔵庫からビールを出して一気に飲み干す。

ビールの缶を持った手の甲でグイっと口をぬぐう。

紅羽が起きたらちゃんと話そう。

そう思って寝室へと向かい眠る紅羽を抱きしめ俺も目を閉じた。

久しぶりだ。
最高。

今度こそ反応してる俺は無視だ。

酔っ払いを襲うほど俺は落ちぶれていない。
たぶん。
だいぶ危ういけど。

今のところ。

なんとか。
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