今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「誠…あの女の人…誰?」

紅羽はそれは小さな声で聞きづらそうに話しかけてきた。

「え?」

俺は少し起き上がり後ろから顔を覗く。

すると潤んだ瞳で俺を見る紅羽。

「私…見たよ。他の綺麗な女の人とホテル入っていくところ」

ホテル?

それでハッとする。

「ホテルってもしかして、プレジール?」

紅羽はコクっと頷く。
なるほどな。

「紅羽。それ俺のすぐ下の妹だ」

「…妹さん?」

「そう。俺の家族、ニューヨークに住んでて少し前に日本に遊びに来て。それですぐ下の妹だけ遅れて到着したから迎えに行ってホテルに送ったんだ。中には家族もいたよ。みんなでホテルのレストランで食事をしたんだ」

「嘘…私てっきり…」

「俺が他の女とどうにかなったと思った?」

紅羽はまた頷いた。

「そんな事しないよ。俺も…聞きたい事があるんだ」

「え?」
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