今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「クク。店、出ようか。買い物に行こう」
え?
「夜にたっぷり食べるから」
そう言って頰にキスを落とされた。
ダメだ。
いちいち何をしても、何を言ってもカッコよく見える。
「あ、明日仕事だからね」
「善処する」
いやそれする気ない奴が言うやつよ。
その後ドキドキしながらもショッピングをしていればだんだんと変な動悸もおさまってきて、すっかり夢中になって楽しむ私を誠は終始優しい顔で見ていた。
そして夜になるとやはりたっぷり食べると宣言した通り、善処などされる訳もなく気絶するまで甘い時間を過ごした。
翌日ニューヨーク本社での仕事も滞りなく済んで、夜ご飯を食べに出かける時、今度はなんと誠の家族から食事の誘いを受けた。