今夜だけのはずが極上の彼に愛されて


お父様は、高身長で黒の髪をオールバックにして端正な顔立ちをしていて、ロングコートをビシッと着こなしマフラーを首から垂らし革のグローブをつけている。

お母様も、スラッと背が高く気品溢れ栗色の綺麗な長い髪を大きめに巻いて前髪は立ち上がり色白で物凄い美人だった。
赤いリップがその美貌を更に引き立てている。

白のロングコートからは、スラッと細く華奢な脚がでていた。

この両親あっての誠なのだとおおいに納得した。

めちゃくちゃいいとこ取りしている。

「紅羽ちゃんだね?」

うわ、声も素敵だ。
誠に似てる。

「はい。お会いできて光栄です」

「ははは、僕たちも同じだよ。な?」

お父様はにっこり笑うとお母様に話しかける。

「ええ! もう紅羽ちゃん、こんなに綺麗な子だなんて聞いてなかったから驚いちゃったわよ」

お母様もにこにこしてる。

正直言って二人の見た目はかなり怖かったけど、全然そんな事ないみたいだ。

確かに電話で挨拶した時もとても優しかった。
< 207 / 288 >

この作品をシェア

pagetop