今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「クリスティーナさん、本日は来て頂きありがとうございます」

「マットくんの祝いの席だもの。来るにきまってるじゃない」

今日も今日とて、豊満なバストとヒップを強調した真っ赤なドレスを来て数メートル先でもわかるような強烈な香水をぶち撒いている。

鼻が曲がっちまいそうだ。

紅羽はあまりの香りの強さにそっと鼻を指で押さえている。
口元を隠すように、とても自然に。

誤魔化すの上手いな。

「いつもご愛顧頂きありがとうございます」

これは本当だ。
この人の事務所のタレントたちもMattを愛用してくれていて、いい宣伝になってるから。

過去にこの人の肉食ぶりをまだ知らなかった時、一度だけ二人で食事に行った事はある。

俺は純粋にご愛顧してもらってる感謝の気持ちで誘いを断らなかったんだが、それが間違いだったのかなんなのか。

あの日はマジで食われるかと思った。

思い出しただけで鳥肌が立つ。
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