今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
にしても紅羽、遅くないか?

やはりあんなの目の前で見せられたら良い気しないよな…。

会話を続けながらも俺の意識は紅羽に向いていた。

そしてふと会場に九条の姿もない事に気付く。

まさか!?

嫌な予感がする。
紅羽が心配だ。

すぐに駆けつけたいところだけど…
主役が二人とも抜けるのはまずいよな!?

誰か…

ダニエルだ!

ちょうどダニエルも俺を見て手を振ったので手招きをしてダニエルを呼ぶとこちらに向かってきた。

「ダニエル!」

「マット! やっと話せたな!」

「ダニエル悪い! 今すぐ紅羽を探してきてくれないか?」

「え? あ、ああ」

俺の気迫に押されて首を傾げるも返事をするダニエル。

「外の空気を吸いに行くと言って戻ってきてないんだ」

「そうなのか?」

「それに、九条の次男坊がいなくなった。嫌な予感がする」

「それは心配だな。わかった。探して連れてくるよ」

「悪い。頼む」

そしてダニエルの後ろ姿を見送りまた挨拶に追われる。



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