今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
こうして今はすっかりライバルブランドにまで登ってきた藤崎結に刺激を受けながら、俺たちも日々頑張れている。

学生たちも卒業生が世界で活躍する先輩の背中を追うように、みんな向上心があり真面目でいい子たちばかりだ。

そして隣で俺に寄り添う紅羽の手を握る。

「紅羽。ありがとう、ついてきてくれて」

「ううん。私こそ。こうして充実した生活を送れるのは全部誠のおかげよ」

本当に嬉しい事を言ってくれる。

「たまにこわくなる。幸せすぎて」

紅羽は俺を驚いた顔で見上げる。

「私も。私も!」

「紅羽もいて、子供達もすくすく育って。Mattも順調だし、学校だって」

学校に至っては、毎年数多くの学生が応募してきて本当に嬉しい。

「本当そう。感謝の気持ちだけは忘れないようにって思ってるの」
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