今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「なんだ、紅羽にも素敵なパートナーがいたのか。安心したよ」
直人は本当にそう思っているのかホッとした表情を見せる。
打って変わって雪ちゃんはどんどん怒りの様なそんな表情になっていってる。
「本当に一年前からですか? 本当はもっと前からだったんじゃないんですか? だから直人が私と浮気してもあんなあっさり譲ったんですね。直人よりも既に自分にはいい男がいたから。本当、先輩ってズルいです」
そう言ってギロっと睨まれた。
「ちょ、おい。やめろよ」
直人が雪ちゃんを止めに入る。
「美人でスタイルも良くて、パタンナーとしての才能もあって…先輩ばっかりいつも褒められてっ」
そう言ってまた雪ちゃんに睨まれた。
「ずるい! それでこんな素敵な彼氏まで! いらなくなった男を後輩に押し付けて! ずるい!」
何を言ってるのこの子は…
「君。紅羽が好きなんだね」
隣にいる誠が雪ちゃんにそんな事を言い出した。
「んな!?」
雪ちゃんは顔を赤くする。
「憧れていた先輩が幸せそうな所を見て、自分もそうなりたいって思ったんだろ?」