今夜だけのはずが極上の彼に愛されて


それにしてもあのまま会場にいてもやはり気まずかったからこうして外に連れ出してくれて良かったかもしれない。

あれ以上直人と雪ちゃんといたら何を言われるかわからなかった。

というか雪ちゃんマウント取るみたいで怖かったし。
誠が来てくれて正直助かった。

「ありがとう。助けてくれて」

私は歩きながら誠を見上げてお礼を言う。

「いや前に話を聞いた時、彼女の思考がちょっと気になってたから。そしたら案の定、彼女の服装を見て直ぐにわかったよ。紅羽ちゃんに憧れてるんだなって。真似したいんだなって」

「私、全く分かってなかった…」

「だから余計に悔しかったのかもしれないな」

そうだったのか…

それにしても、誠はこんな見た目だけど中身はとても優しいんだと改めて思った。
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