今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
ついた先はそれはそれはラグジュアリーな低層階のレジデンスだった。

「ここ…?」

クスッと笑うだけで私はそのままエスコートされて広いエントランスを潜る。

中も凄い。

「滝があるぞ!?」

つい心の声が漏れてしまう。

「滝あるね」

そして私をエスコートしたままその前を通り過ぎて駐在するコンシェルジュに会釈をする誠。
私も一応真似する。

「お帰りなさいませ。菱岡様」

男性のダンディなコンシェルジュは完璧な角度でお辞儀をした。

「菱岡さんっていうんだね」

私はひそっと話しかける。

「そう。バレちゃったね本名」

そう言ってイタズラに笑ってエレベーターに乗り込んだ。

そして最上階の五階のボタンを押す。
予想通りというかなんというか…
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