今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
な、なんで…

しかもこのデザイン、めちゃくちゃ可愛い。

「あの日…初めて紅羽ちゃんと過ごした日…。朝起きて紅羽ちゃんの寝顔を見てたら閃いちゃって…。それで先に帰ったんだ。ごめんな」

寝顔を見てたらって…

「紅羽ちゃんならそれどうやってパターン化させる?」

「え?」

そしてもう一度見る。

やっぱりMattのデザイン画は不思議とポンポンとパーツが浮かんでくる。

ジーッと見ながら脳内で寸法を作る。

そんな事をしていれば誠がお皿を持って私の隣にやってきた。

「思った事言ってみてよ」

「まずここ。このくびれはギャザーを入れて立体感を出して…」

言い出したら止まらない私の口。
誠は黙って聞いている。

「それからこれ。これはかなり難しいかな。だいたいこんな体型の人いないし」

ズバズバと一流ブランドのデザイナーを目の前に思った事を言ってしまう。

「あ…」

「くくく。いいから、それで? ならどうする?」
< 60 / 288 >

この作品をシェア

pagetop