重ねる涙の先で仕合せは紡ぐ。
「わぁ、、、何これ、、、!」
わたしは巡の部屋に入り、驚いた。
8畳程のワンルームには、ベッドとそれからパソコンが置いてあるデスクに何だか良く分からないけど、機材がたくさん置いてあり、エレキギターとベースが専用スタンドに立ててあり、アコースティックギターも立て掛けてあった。
「あ、パソコン触るなよ。今、曲作ってる途中だから。」
「え?!曲作ってる?!」
「あぁ、俺の本業だから。」
そう言いながら、巡はしゃがみながら1人用の小さな冷蔵庫を開け、「お前はコーラでいいな。」と言い、冷蔵庫からコーラを取り出すと、わたしに向けて放り投げてきた。
わたしは慌ててコーラを受け取ると、「ちょっとぉ、炭酸を投げるんじゃないわよ!プシューッてなっちゃうじゃない!」と言った。
「そのくらいじゃならねーよ。」
「吹き出ても知らないからね。」
そう言うと、わたしはプルタブを引き、コーラを開けた。
が、コーラが吹き出ることはなかった。
巡はドヤ顔をすると、「ほーら。」と言い、パソコンデスクの椅子に座ると、今さっき買って来たブラック珈琲を開け、飲んでいた。
「巡って音楽関係の仕事してたんだね。写真撮ってたから、そっち系の仕事してるのかと思ってた。」
わたしがそう言いコーラを飲むと、巡は「写真はただの趣味。」と答え、パソコンをいじっていた。