君との恋は面倒すぎる
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 そう思いながら私はあまりにも浮かれすぎてしまったらしい。頭は蒼空くんとのクリスマスデートへと取られてしまい、結果は言うまでもなく散々な結果。

 ギリギリ赤点を取っていないのが奇跡に近いほどで、補修ではなかったが、私の両親、特にそれを許すような父ではなかった。


「…随分酷い結果だな」


 私のテスト結果を見た父が険しい表情をしている。

 リビングには私、父、そして兄がいて、母はキッチンから洗い物をしながらこちらを見ている。家の空気が重たく、この場から逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。


「柊と付き合えてまだ浮かれてんだろ」

「黙って、お兄ちゃん」


 余計なことを言う兄を睨みつけていると、父は深く溜息を吐き「冬休み、冬期講習行きなさい」と私にとっては死刑宣告に近い発言を放った。

 冬期講習なんかに通うことになれば、冬休みは無いも同然になるから、特別な日など過ごすことは当然できなくなる。

 慌てて父に向かって首を横に振ったが、依然として険しい表情をしている。自業自得なのはわかっているが、どうしても諦められない。


「クリスマスも予定埋まっちゃうじゃん!やだ!」

「学生の本分は勉強。恋愛にかまけてそれが出来ないなら別れなさい」


 そんな非情な発言に何も言い返せなくなった。
 別れることはクリスマスを共に過ごせないことよりも嫌だ。

 だけれど、それでも交際して初めてのクリスマスだったから諦められなくて、最後の抵抗として「…お父さん、嫌い」なんて、思ってもない言葉を吐き、逃げる様に部屋に駆け上がった。

 リビングから「日和!」と声が聞こえてきたが、振り返ることはしなかった。

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