君との恋は面倒すぎる
「本当は、蒼空くんからの好きが聞きたいなって思う事とかもたくさんあるし、我儘言えばもっと一緒に出かけたり話したりもしたいけど、今はちゃんとこの距離感で少しずつ進むのが良いっていうのも分かってるよ。」


少しずつでも向き合おうとしてくれている不器用で優しい蒼空くんが私は好きだ。

だから離れたりなんて、愛想尽かしたりなんか絶対しない。

蒼空くんはふと優しい表情をすると、私の目を見つめ返してくれる。

それだけで甘ったるくて少し焦れったい雰囲気を漂わせる。


「好きだよ」


初めて聞く蒼空くんの好きという言葉に、驚いた。

このタイミングで名前呼びも好きって言葉もくれると思ってなかった。

自分ばかり好きなんじゃないかとか、そんな思いでそれでもいいやと思ってきたのに、きちんと同じ気持ちで居てくれた事が嬉しくて涙腺が緩んでは涙が零れる。


「何ですぐ泣くの、泣き虫。」


そう言いながら私の頬に流れている涙を拭う。

ずっと聞きたかった言葉、こんな幸せなこと無い。


「このタイミングで名前呼びも、好きもずるい~!」


私の言葉に笑って、優しく頬を両手で包んでくれる。


「俺の事も蒼空でいいよ」

「…それは私が緊張で死んじゃいそう。」


普段クールなのに時々甘くなって、振り回されて私の彼氏は本当に気分屋で面倒くさい。
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