君との恋は面倒すぎる
 今も、せっかくの最後の修学旅行紗月と一緒に居たかったな、なんて仕方ないけどどうしても考えてしまう。

 これは茉莉ちゃんと過ごす事が不満とか、決してそんなことは思ってはいないが、修学旅行なんてもう人生で最後だから。

 学生の大事な思い出の時間を、親友と過ごしたいとかんがえるのは自然な事だと思う。


「茉莉ちゃん行動の班どうしようね」

「…日和ちゃんと2人でいいのに…」


 そう不貞腐れながらぼそっと零した茉莉ちゃんに、可愛い…!なんて思わず悶えてしまった。自分と過ごす事を楽しみにしていてもらえるのは、凄く嬉しい。

 そう思いながらも、私はもう一人一緒に過ごしたい人の顔が思い浮かんでいた。

 蒼空くんは多分薫くんと組むんだよね。班のメンバーが四人でも良いなら蒼空くんたちと…、なんて考えるけど茉莉ちゃんの気持ちを無視できない。

 男子が苦手な茉莉ちゃんが出来る限り安心できるメンバーにしてあげたい。

 近付くだけで震えてしまうほど、苦手だという。
 普段は近寄らないからそんな風になっている所を見た事はないけれど。

 茉莉ちゃんがこの様子だと、自由行動も蒼空くんと回るのは諦めるしか無いかもしれない。

 蒼空くんとは、最近一緒にいる時間がかなり減った気がする。

 帰りも茉莉ちゃんと一緒だし、昼休みも。
 そんな蒼空くんは気にしている様子が無い。
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