君との恋は面倒すぎる
「先生、七瀬が体調悪そうなんですけど」

「あら、症状は?話せる?」


 保健の先生が私に話しかけてくる。


「…頭痛がします」

「そう、じゃあ一度部屋で休みましょうか。今体温計とか色々持っていくわね。柊くん、本当はダメだけど連れてってあげてくれる?」

「はい」


 そう返事をして私の方を向く。


「歩ける?」


 蒼空くんの優しい声にうんと頷くと、腕を引いてゆっくり歩き出した。






*






 部屋に着くなり、私をベッドに座らせる。


「とりあえず寝る準備しな。俺廊下に出てるから、着替えれる?」

「…ごめんね、昨日あんな酷い言い方したのに迷惑かけて」

「…体調戻ったらきちんと話し合いしてもらうから。だから今は休む準備して。着替え、終わったら連絡して。そしたら入る」 


 そう言って部屋を出ていく。

 あんな後にもこんなに優しくしてくれる。

 蒼空くんは何も悪くないのに、私の態度がおかしいせいで。

 罪悪感と感謝だけが募っていたが、ひとまず大人しく着替えて、蒼空くんに連絡する。

 その後、ノックが聞こえて先生と一緒に入ってきた。

 体温計で熱を測ると、確かに微熱が出ていた。
 自分でも気付かなかった程度のものだけど。


「んー、病院行く?それとも寝て様子見る?」

「いえ、今日は寝てます」

「そう、じゃあ今朝食と薬の手配するわね。柊くんありがとう、戻っていいわよ」


 先生が私を休ませようと蒼空くんに出るように促す。
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