君との恋は面倒すぎる
 その次のクラスには、薫くんがいた。

 薫くんともいろいろなことがあった。私と蒼空くんに何かがあるといつも気づいてくれて、いつも助けてくれた。好きだって言ってくれた時は、彼をたくさん傷つけてしまった。こんなどうしようもない私を好きで居てくれて、気持ちを受け入れられなかった時も、きちんと友達で居てくれて薫くんには感謝しか無い。


『来栖 薫』

「はい」


 蒼空くんにお弁当渡しに行って引かれた時が懐かしい。思い出したら今は笑えてきた。最初は怖い人って思ったけどその後律儀に謝ってくれた。

 本当何でも言ってしまう、デリカシーのないところもあったけど、そこも薫くんの良いところだった。

 次のクラスは、いよいよ蒼空くんのクラスだ。

 ふと自分のネクタイの裏を軽くめくってみる。交換してもらった期間は一年くらいだったけど、幸せだった。このネクタイのお陰で常に一緒に居れているそんな感覚で、このネクタイを着けている間は何でも出来るような気がした。


『柊 蒼空』

「はい」


 周りと同じように行くその姿も、姿勢も良くて格好良く見える。好きな人って何してても格好良く見える魔法がかかっている。

 やっぱり卒業式のこの時間が、いつの時も好きだ。
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