君との恋は面倒すぎる
 だって、もっと早く言ってほしかったよそれ。

 今頃謝られて許すほど、そこまでお人好しじゃない。
 友達で居れるあの時にそうやって全部話してほしかった。

 そしたら、茉莉ちゃんの気持ちをまだ受け入れられた。


「茉莉ちゃんさ、ずるいよね」


 私の言葉に茉莉ちゃんがゆっくりこちらを見る。


「それ今頃謝ってスッキリする人は茉莉ちゃんしか居ない。それに、もう会わなくなるこのタイミングで謝ってきたのは、自分が謝ったからって、許された気になって、楽になりたいだけでしょ」


 そんなずるくて今も変わってない所、本当嫌になる。こんな時、私も良いよって言えるほど、寛容でありたかった。

 だけどされたことを考えると許せないし、そんなずるいところが一番許せない。

 そして、これからもきっとあなたは変わらない。

 だからいつか、せめて、同窓会などで再会した時に、そんなこともあったね、と言いあえたらいいと思う。


「…許しはしないけど、もう怒ってるわけじゃない。ずっと、根には持つけどね。だから、罪悪感を抱えて、時々反省してね!」


 そう言って笑うと茉莉ちゃんをその場に放置し、蒼空くん探しを再開させる。

 私だけ許して、良い人なんかになったりしない。根に持ってしつこい女だなって思われたとしてもそれでいい。

 お互いに悪い人間だと思いあう様な、そんな関係で。
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